NEEDY ANIME 7話『Slip Inside This House』

NEEDY ANIME 7話『Slip Inside This House』

書いた人 : nyalra nyalra



↑前回の。






 Slip Inside This House。

 アシッドやサイケなジャンルの代表曲。

 ゆったりとトリップを促すような不思議な心地のスピリチュアルな曲の印象ですが、実際に自分が幻聴も響く状態で聴いた際、その優しい音と歌詞に心救われたのですね。

 スピリチュアルな心地であるので、それぞれの解釈もあると思いますが、実際にバッドであった自分にとってslip inside this house (トリップしたらウチへ来な)とも意訳できるこの歌と共に、House(ある種自分の心の奥)へ堕ちていく心地は暖かった。

 禰智禍にも、そのような存在、いざとなったらウチへ来なと言ってあげられる側であって欲しいと描いた回です。

 少女時代の禰智禍。かっこいいぜ。他が男しか居ない家庭なのに長女としてしっかりしないといけない立場であったため、自然と弱みを見せられない環境と生き方になりました。キャストから「禰智禍のお母さんはどんな感じですか?」と聞かれた際、「特にドラマチックなこともなく、ただ貧乏家庭で良いやつでもない夫が嫌で出ていいった」と答えました。瞬間的にそう思ったので、そういうことなんだと思います。禰智禍がその生き方を選んだだけで、現実でもあり得る程度の、どこにでもあるちょっとした貧乏でした。

 ときおり聞こえる競馬実況はものすごい気合いが入っていて、プロデューサーの稲垣さん含めヨーピク勢が競馬には拘りがあり、台本まで用意してきました。ただ、当然本編では雑音の一つですけどね。

 禰智禍の成長。

 そろそろメインの話を展開していかないといけないなか、キーであるあめと大きく交流する役は禰智禍に任せました。他の二人はいろんな意味で話にならないため。そういう安心感をすべて彼女に託しています。偶然ながら、現場での禰智禍役:星希さんは相当にしっかりした方で、キャスト陣を率先してまとめてくれたりする姿も目立ちました。色々と大変なアニメなので、きちんと頼れる方が居てくれるのはこちらも心強い!

 その上で、現場の様子を反映するかのように禰智禍もストーリーの根幹を担います。

 喫茶店内だけでわちゃわちゃと話が展開していく感じは挑戦してみたかった。敢えてアニメ的に動きの少ない室内でどうわちゃわちゃするのか、ある意味監督へ難題を振ってみるような。

 その結果に生まれた工夫が大好きです。

 これこそ映像の醍醐味だなあと、『コーヒー&シガレッツ』的な見せ方がそれなりにできているのではないかと楽しんでおります。



 ちなみにウェイトレスのイメージは(本編と関係ないけど)森高千里でした!

 ほんのりモチーフにしていますが、気づいた人はいるのかな?

 僕の中で、アイドルの象徴はいつまでも森高千里です。

 禰智禍には、いろんなものを背負わせています。

 ある種、「地味〜だけど大切なこと」を裏で行ってもらうような、ストーリーの皺寄せもありつつ、それでも黙って頼れる太い幹であってくれるからこそ、彼女たちの暴走に負けじと話を進めてくれます。そう、7話以降は話が進んで明瞭になっていくのですね!

 初めて人間らしいあめが見られるという、当たり前の光景が7話まできて初お披露!

 このアニメは「最初からそうしていたらもっと人気出ただろ!」というご褒美を終盤までとっておいてイライラさせます。まるでゲームのあめちゃんのように不安定ですね。つまり、話が進んだ8話以降はわりと「観たかったもの」が素直に出てきますよ。

 こうした一面、ある意味であめですら心開いてしまった役目が禰智禍です。彼女の長所は7話まで小出しだったので、この回で燻銀な魅力が伝わるといいなあ。

 カオスな絵面。

 それぞれの人生がある。

 この女の子はもっと可愛い顔にしてあげても良かったのではないでしょうか、監督!

 ちなみにメインの声優さんがモブを担当してくれていたりします。わかるかな?

 禰智禍は、複雑な形の「善」です。

 なので、「生きる」なのですね。

 黒澤イズムのような、ビターな人情を、「善い」とは何かを考えていくような、それもまた派手さはない地味な生き様を背負うストーリー。それが禰智禍の魅力だと思っています。「善い人」なんです。彼女も、周りも。でも、人間だから時に間違えちゃうこともあって。

 家族たち。

 弟ズ。

 彼らが大きく捻くれず育った事実こそ、禰智禍が善良である何よりの証拠なのです。


 自分が父親を知らないからこそ、「不器用ながらもギリギリの良心と罪悪感がある人間らしい父親」が描けたのかなと気に入っています。監督も、この回の意外にも王道な流れを気に入ってくれていました。カイジやアカギにもたまにあるワケじゃないですか、人情回。やっぱり、人と人です。

 可愛い。

 幽遊白書の最終回、幽助の元両親がギクシャクしつつも寄り添う背中が好きで、「こんな大人な関係もあるんだなあ」と子供ながらに驚いた。冨樫、あの渋い関係性を最後に、そして効果的に見せてくる巧みさはなんなんだよ!

 珍しい表情。



 6話みたいに二人きりの時は、グラムロックやらピート・バーンズがどうこうと話していると思うと怖すぎる!

 本の世界に集中している時は、優しい顔をします。

 禰智禍からのプレゼントは指輪。

 あらゆる不条理を貫く鋭いアーマーリングでした。

 禰智禍……よかったね。





 キャラソン3曲については強く思い入れがあります。

 原口さんとタイトなスケジュールへヒイヒイと言いながら走り切りましたから!

 3曲への想いは、別途記事を書きましょうかね。



 禰智禍回でした!

 あめちゃんと、向き合ってくれてありがとう。

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コメント (2)

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Anonymous 2時間前
Thank you for everything, it's great to be able to see something like this nowadays, thank you all, I'm in love with everything you've done
Anonymous 6時間前
Best episode so far, though the previous one was amazing in its own way.