↑前回。

何回、窓ガラス割れているんだ、このアニメは。

美血華というキャラクターは、これまで真善美の「美」をテーマにしつつも、その中でもいろんな揺れのある存在にしたかった。放送初期は、冷静に上から物を言うタイプで、どちらかといえば大人しい方でありつつ、6話で片鱗を見せた自傷癖など、若い女性としてきちんと「ブレる」ことを描いていくという、難しい塩梅に挑戦しています。ある種、最もリアリティのある人格に思えるのですが、現実をそのままアニメへ反映するとむしろ実在性が薄れたりもしてしまう。

ずっとキレてる。
今回の絵コンテはアクションにとても慣れた方が担当してくれていまして、アングルからもう動きを見せる気満々。収録時でも、「美血華ってこんなに動けるんだ……」とビックリしていました。動きを優先するための見せ方がシンプルに勉強になります。


テンション上がっていく美血華に対して、ある程度は冷静さを保ちながらもきちんと向き合う、かちぇの声優さんの演技も見せどころ。美血華みたいなタイプには、一般人側がキレて「向き合う」以外になく、この展開自体はゴシックロリータのキャラを描く上で既定路線でした。


これから、超てんちゃんとの対決も控えているというのに、遠慮なく完全にグーでいくかちぇも相当イカれている。

「薬物」「自傷」というモチーフを扱う以上、カジュアルであってはいけないと、あらゆる要素から視聴者を振り落としていく序盤でしたが、そういったセンシティブな内容をどう表現するかに、あめちゃんというキャラクター一人だと彼女一人の視点にしかならないかと、その業もまた美血華が背負うこととなる。結局、あらゆるものに依存しながら、友達のありがたさを受け入れる恐怖に怯えながら、それでも他人とともに生きていく、甘えながらも気高い生き方をもって美血華の「ゴシックロリータ」としました。

ちなみに、中学時代の選曲イメージは、お久しぶりさんからの強い推薦です。

中学時代。可愛い。ものすごいナチュラルにカラコン入れていることには、触れられてもいない。


自傷や向精神薬依存への対処。
一つの答え、あえてのストレートな真実として「信頼なるお仲間たちの協力を受けて適切な治療を受ける」を出す。
どこまで綺麗事であったとしても、それは忘れないでいて欲しいことで、僕には手に入らなかったからこそ、美血華にはそうしてもらう。これは彼女の努力への正当なご褒美だから。
ちなみに、あめちゃんにはそんな人いなかったね。

可愛い。

僕は脚本で何も書いていないのに、絵コンテ時点で急にライ麦畑が生えていてビックリしたね。
素晴らしい。たくさんの人と作品を作っているんだなあと実感した解釈でした。


逆に、ここは「金閣寺を燃やす」とだけ脚本に書いていたら、「金閣寺を背景にした過去の写真を燃やす」という演出になっていて素晴らしい!!!
彼女にとって、あの頃のインターネット・エンジェルが美しすぎたから燃やさねばならなかったのです。


ショートアニメパートは、はまふぐさんにお願いしました。可愛いね!
美血華が真っ黒だと閻魔あいみたいだ。
シンセちゃんのMVもよろしくね。

宮沢賢治、ドストエフスキー、マリリン・マンソン……。
多くの要素が散りばめられていきますが、対決に向かって収斂されていく様は、「結構すごいことやってこれたなあ」と、ちょっと自分を褒めたくなりますね。ずっと追ってきたものだものね。
でも、ロリポップは、あめちゃの手をとることはありませんでした。二人は同じ切符を手にしてはいないのです。
このへんのあめちゃんの声の低さは現場で拘らさせていただきました。


このへんは自分の趣味と、絵コンテの趣味が一致していて、なんか深夜アニメっぽいパロ味で好きです。自分一人でたどりつかない場所へ運ばれていくようで小気味がいい回だ。


『カラマーゾフの兄弟』三人を真善美として振り分けるのは、かなり自分の強引な解釈でもあります。そういった自分の解釈を1クールまで使っていけたら、何か見えるものがあるんじゃないかなと、そういう形で作った脚本でもあるのですね。
切り絵、すっごく気に入っていますよ。
グッズ化して欲しい!!!!
こかむも・おだやか……いつもありがとう。
かちぇを選んでくれて嬉しいね。
10話用のキービジュアル公開。
いよいよ終わるんだなあ。まあ13話分あるんですけれど。
どっちが勝利するかの投票やっているよ。
もう決まっているから、龍騎みたいにみんなの意思でルートは変わりませんが……。ちなみに、最初から登場している要素をきちんと辿るとすでに答えはわかったりしますが、そこは10話でのお楽しみに。次回の演出、とってもすごいよ! 9話もめちゃくちゃ良かったけれども。


愛されているね。
ちょっと解説のテキスト量が少ないのも、次回が一区切りだからです。10話の時に、思いの丈を一気に書くよ。
本当に、本当に、頑張って作ってきましたからね。
嬉しいなあ。
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