↑前回の。

ネイルやアイメイクに気合いの入ったアニメです。
沖縄に居た頃は深夜アニメが一切放送されず、18の頃に上京して初めてリアルタイムで観た「夜のアニメ」の奇しいきらめき。周囲に知り合いもおらず、歓楽街に遊びに出られるほど小慣れてもおらず、夜がただ寂しい時間で。モニターの向こうから響く、アニメキャラたちのかん高い声。
毎話毎話が手探りゆえに、お話の雰囲気も流動していくけれども、今回はきちんと話が進んだ上で「深夜にテレビを点けた際に思わず少し見入っちゃうような妙な感じの番組」っぽさ、深夜アニメ観たてのワクワクが引き出せ初めているように思います。なんだかずっと青白い画面で、オリジナルアニメゆえに先もわからない、どこに向かうか不明な光。

上京したて、誰も知り合いの居ない孤独を抱え、他人と交流するためにはインターネットへ張り付くしかない。
人間は、比較をするたび不幸になる。
画面の向こうの同年代たちは、大学やらアルバイトやらへ精を出し、人によっては音楽ができたり、絵が描けたり、本当に何も持っていない人間は自分だけなんじゃないかと劣等感が募りだす。沖縄の底辺でしかない僕にとって、すべてのアカウントが自分よりもまともな人々に見えて、でもSNSを通さないと他人との交流がまったくない状況。

そういう意味では、コンカフェで働いて、それなりにフォロワーの居る、というか一応でも恋人の居るかちぇの方が恵まれていて、当時の僕からすれば十二分に嫉妬の対象です。隣の芝は青い。まだ何も自信も立場もないゆえに、あらゆる人間と自分を比較してしまい、勝手に怒りと嫉妬に塗れる苦悩の日々。


今回のNEEDYアニメで表現したかったものの一つとして、「大人も異性も信じられない女の子たちの連帯感」があって、屋上での美血華と禰智禍(中学時代)のシーンは、そのような感じです。
なんでそんなことを描きたかったのか……まあ大人が元から嫌いっていうのもあるけれど、もっとメタ的な目線で言えば、僕は「二次元の女の子」も好きなんですが、「現実の女性のような二次元の女の子」が一番好きで、少女性のオタクなんですね。
『天使のいない12月』の影響です。結局、心の傷や孤独がない人間への共感を持てないから、本当にキャラを好きになるためにリアリティを見てしまう。
なんで、ゴスロリのキャラたちに惹かれ続けたのか考えた際、そこにはフリルまみれのドレスとともに闇と悲しみを必ず纏っているからなんだなと、そういった気づきを散りばめています。


かちぇの彼氏は、だんだんなんか好きになってしまったから、4話のラストは結構盛り返す形に。人は、なんだかダメダメな時期もあるけれど、なんか少しずつ浮かんでいく時期もあるような無いような。長くSNSに居ると、何一つやる気なくて沈んでいった創作者がふとしたチャンスで復活していくこともあって。綺麗事でなく、人生の浮き沈みはあるもんだと。
別に、1話の頃からかちぇもそんなに彼氏を全身で拒否していないというか、なんかこうあらゆるタイミングの問題で人はすれ違うし、異様に悪人に見えてしまうというか。

ロックやらパンクやらの話題多めでサブタイトルがLondon Calling。DEDEさん渾身のBGMが、わかる人にとってはわかるシーンへ繋がります。
若者の葛藤とロック、パンクは必ずつきもので、「居場所」がどこにあるか不安定な人々によるロックンロールのお話。


髪の色がコロコロ変わって大変。
なんだか、5周くらいして、結果的にストレートにスッキリするアニメにまとまって自分でもびっくり。
自分がまず学生ですらなかったからこそ、「大学生の不器用な恋愛」を描いてみようかと挑戦してみたかった。あんまりアニメでないし。よくよく思うと、最も精神的な上下が激しかったのは20くらいだったなーと。高校生の頃は、ただただ暗すぎて浮いた思い出もないから、もはや恋愛への憧れすら持っていなくて。工業高校だし。
かちぇ役、永瀬さんの名演が伝わるエピソードでした。
「お前のバンドの名前で検索してみたよ
ぜーんぜん 誰ももうお前のことなんて書いてなかった ファンもアンチもどっちも閑古鳥
おまえ、今どこにも居ないんだよ」
こちらのセリフ、アニメスタッフたちも気に入ってくれていました。
こんなん別れる直前に言われたら嫌すぎますね。

そういう話とは掠りもしない、こういう独特な人もいます。
美血華は学校辞めてふらふらとしているうちに、あの世界でだんだんと話題になっていった成り上がりかたです。いつの間にか同級生がこれになっていたら嬉しいですね。ちなみに、かちぇ彼氏がよからぬ噂を喋っていましたが、あれはネット上の有象無象のテキトーな噂であって、流石にそんな設定はつけません。
TikTokで話題になってからは、それなりに彼女も収入を(禰智禍と協力しながら)得ていった感じです。フリルのお洋服いっぱい買えて嬉しいね。

かちぇ以外がみんな中卒なので、お久しぶりさんの設定画も中学時代で止まっていくことに気づいて面白かったです。
禰智禍の話は、もうちょっと先ですね。
だんだんとカラマーゾフの話が増え、オリジナルさを帯びてきました。
これからも、よくわからないけれど深夜にふと目に入った時に、なんだか惹かれちゃうアニメ体験を目指します。
エンドカードは、何度かNEEDYイベント絵などでお世話になった平山さん。
次回はロリポップ多めな回になります。お楽しみに!
そういえば、このアニメは毎週放送後に、なんらかの音楽が投稿されていくんですよ。
豪華ですね。その9割を作詞やディレクションしております。
頑張ったなあ。
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