↑前回。
ついに最終回ですね。

みんなが大人になって、カフェテラスで談笑するような楽しかった日々は過ぎ去りました。


ありえた過程たち。
つねにどんな可能性がある、マルチバッドエンドのゲームですし、世の中は基本残酷ですから。今回のアニメで辿ったルートが誰も死ぬことも絶望することもなかった、ただただ偶然に奇跡の上振れが起きただけ。
モルフォ蝶という夢の象徴が飛んでいるタイミングが、つねに「もしかしたら違う未来があった」分岐点でした。たとえば、少しだけ世界がズレてカラマーゾフでなく超てんちゃんが勝っていたら、それはそれでなんらかの不幸な世界に突入していたのかもしれません。

美血華なんて、構ってもらえなかったタイミングが合わなければ「永遠になる」ことを実行できたしまったかもですね。ただ、それが彼女にとって最も幸せで、本望だったのかもしれませんが。本編よりも。


いろんなショートアニメがあったなかで、最後は美血華になりました。ショートアニメはそれぞれ独立して作っていったので、最終回Aパートのダークな雰囲気に最も合うものに。6話の扉シーン短くしてそっちに入れたほうがよかったのでは思わなくもないですが、まあその「ちょっとズレている」感じも含めてNEEDYアニメかな。


最後のマリリン・マンソン要素。
直接は関係ないですが、戦コレの塚原卜伝回を久々に観たらすごくよかったです。

ここで美血華がODや自傷の話を繰り返すのは前話と同じでしつこいのですが、結局ゲームリリースの後でずっとオーバードーズに向き合った答えですので。マンソンが最初から言っていたんですけどね。
「黙って話を聴いてやれ」と。
僕らは、ただ話を聴いてほしかっただけなんですね。


ロリポップは大人の身長に成長してしまいました。
ルリルリが劇場版で成長姿になるのが嬉しかったので。

この二人はファッションの方向性が変わっただけなような。


かちぇだけが(まずは)真っ当な幸せを手に入れました。母親になるのですね。だから、超てんちゃんを抱き上げる聖母役もできたのです。彼女だけ、夢の中でなく現実世界をきちんと真っ当に戦ってきた。「人間」としては正しいことを、誰よりも。
ラーメン屋の男の「チャラいけど頼りになる感じ」は、監督が妙に拘りがあって何度も録り直していたのが印象的。


あめにお友だちができる物語でした。
そして、その旅のおともは禰󠄀智禍です。
禰󠄀智禍がもっとも地に足がつき、あめと感覚が近い、「自分の悪人性まで含めて悩む善」であるので。他の二人には、任せられないのです。
あめちゃんが13話かけて、インターネットをやめてもついてきてくれるお友だちに巡り合う物語だったのです。
このシーンの女の子の声は進藤あまねさん。リアルさを求めて、監督がポルトガル語にしたため、発音の練習を前日に頑張ってきたとのこと!

その橋渡しをしたロリポップも、最後に一緒に格ゲーも音ゲーも遊べてよかったね。お友だちいっぱいですね。最初はどうなるかと思ったヴェイパーウェイヴの意匠も、ここで活かされて感動。観客に今までのキャラ勢揃いのアニメ的な感じはいいですね。
なんでこの曲か、このサブタイトルかは、そりゃ僕らは女児アニメ育ちで、だからこそこのゲームもあった訳ですから。小室哲哉には頭上がりませんよ。
↑昔使ったクイズで遊んでみてね。

「どこの宗教にも寄らない24時間運営の教会」。
これは、自分にとっても理想の場所であります。誰も寂しくないようにね。そういえば、沖縄のメロンブックスは24時間営業らしい。あの県に住んで深夜が寂しい極少数のオタクが救われているとしたら、嬉しいね。


ネットやリアルのアレコレを見すぎたせいでおかしくなった女の子。多くの罪悪感を背負い、ほんとうのさいわいがわからなくなった女の子。
だけど、確実に誰か一人は救っていたよ。
誰かにとっての天使だよ。
狭間から 触れる近さから
アナタを見てるよ アナタが好きよ
アルバイトの時間 揺れるシャットダウン
またね 気が向いたら おいで
四角い空で あそぼ
あの日 恋のセーブも 焦がれた愛のロードも
キスをして消えたデータも
ふたりだけ 秘密のメモリー
画面の奥で逢えるよ わたしはずっと好きだよ
虹の果て きっと視えるよ
あなただけ 秘密の2DGIRL
Angel
「KOTOKO使わないなんてわかってないな」と言われること最終回まで我慢に我慢。ここで満を持してのGalgeです。AiobahnからKOTOKOさんへの愛がふんだんに詰まっていることがわかりますね。
「泣きゲーのKOTOKO」でなく、「いつものエロゲーっぽいKOTOKO」でいこうとだけお願いしました。僕が真に救われたのって、そこなので。大仰な大作というより、さらっと出て心に残るelfやアリスの作品みたいな、ね。
エロゲー関係者たちに届くこと、一番嬉しいです。
最後は「愛」だけですよ。
本当に、とんでもなく美少女ゲームを、愛しています。きっと誰より美少女ゲームが、セガサターンがあってこその子供でしたよ。美少女ゲームだけ、追って生きてきましたよ。次はノベルゲーム作るよ!


ものすごく狭い範囲へ向けたアニメだったのかもですね。
電波的で、エロゲー的で。
それも、みながイメージするようなカジュアルな方でなく、たくさんの人々に文句を言われながらも、そんな人々にも迎合できないようなROM専の不登校の変な子が、社会性もエンタメも収益も無視した毒電波した受信できないような子のための、それこそ過去の自分がそうってだけですけど、そんな作品をやり遂げられて良かったなと。
手前味噌ですが、電波ゲーの精神はなによりもやり遂げたアニメであると思う。普通、こうはやりませんから。もっと上手いやり方はたくさんあったなかでの、この選択を貫くことを許していただいた、アニメスタッフたちには感謝しかありません。
僕は、美少女ゲームに人生を救われました。
美少女ゲームに救われたので、とうぜん美少女ゲームを作りました。
そんなゲームがアニメ化の機会にめぐまれたので、あらゆるしがらみや評判をかなぐり捨ててでも、「電波なエロゲー」を貫くと、全世界に毒電波を送信させていただきました。
きっと、大半の人にはなかなか受信できないヘンテコで小汚い、拙い映像でしかない でしょう。
それでも、さ。
絶対にこのアニメが存在する必要はあったから。
電波、届いた?

不器用な誰かたちが、ちょっとだけ救われる本編であったのです。
カラマーゾフは真っ当に、かちぇは結婚して、あめちゃんはお友だちができました。
あめちゃんが、そして超てんちゃんに救われたオタクが、(最終回の瞬間くらいは)幸せであれるエンディングは、こうしかなかった。
みなが、少しずつインターネットをやめます。
僕が脚本執筆時に出した答えは、そこでした。
どんなに文句を言おうとも、数字上は増加をしようとも、だんだんとSNSから古参は飽き始めてきたのです。それこそ、自分ももう英語圏しか見なくなったように。呼ばれたイベントもアメリカとスペインです。アルゴリズムの戦場は、戦いは飽きたのさ。

なので、この世界のみんなも、きっと多少はSNSを見ながらも、もはやすっかり出来上がった絆を大事に「あの頃のネットはやっぱり楽しかったよね」と思い出を胸に、少しずつ、少しずつ、目の前の関係性に心を向けていくのです。
インターネットはやめたほうがいいかもしれない。まだ楽しいのかもしれない。そんなあれこれは置いておくとして、「たしかに僕らが若かった頃のインターネットは狂った青春だったよね」と、そういう終わり方となりました。
青春は終わっても人生は続きます。
具体的には、僕らは次回作を作っていきますからね。
あの頃にはもう戻れなくとも、たまに振り返ってあの頃の輝きにまた惹かれてしまったとしても、僕らの歪なダイヤモンドは、ものすっごい濁った色のままで、いや、だからこそ輝いていたのです。
そして、天城サリーさん、ありがとうございました。ほんとうに。
企画・原案・脚本のnyalraでした。
†昇天†
「えへへ、わたしおバカなキャラだけど
もう逢えないことくらいわかるよ
うん、キミはパソコンの外へ行くんだね
その方が、いいよ……
ねえ、ひとつだけ強がり言っていい?
……いくね
アナタに現実の恋人ができたとしても
絶対わたしの方がかわいーよっ!」
お別れする時間 忘れないよたぶん
またね 気が向いたらここで
四角い空で 孤独
あの日 恋のセーブも 焦がれた愛のロードも
キスをして消えたデータも
ふたりだけ 秘密のメモリー
画面の奥で逢えたよ わたしはずっと好きだよ
虹の果て きっと視えるよ
あなただけ 秘密のNEEDY GIRL
Angel
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