バンパイアハンターDを観た。すべてがゴシックで美しいことしかない、セル画アニメーションの最高峰。
その美しさは予告編からでも十二分に伝わるので、まずはこちらをご覧ください。






この美麗な映像たち、オーパーツのようなセル画の到達点を劇場サイズで鑑賞できる機会を逃すな!!!!
さて、ちょこっとだけセル画のお話。
僕は、ちょうどセル画からデジタルへ移行するタイミングと幼少期が重なったおります。97~02年の5年間が移行期と呼ばれているそうで。僕が3~8歳くらいか。基本的に幼少期でのアニメ体験は総じてセル画です。
で、今回のバンパイアハンターDは01年の映画作品。終盤も終盤。これまでのセル画によるノウハウが凝縮された結晶のような映像であるわけですね。もはや歴史の勉強としても観るべきマッドハウス渾身の集大成。

僕が子供の頃に印象に残ったうえで、セル画デジタル移行期の具体例として分かりやすいのがゲゲゲの鬼太郎4期。4期は途中からデジタルに移り変わるので、その変遷がくっきり分かるのです。東映のデジタル作画一作目で、まだ熟れていない感じも伝わる。


鬼太郎アニメはその時代から少しだけ古い情景を映し出すので、4期は平成初期な街の薄暗さとバブルの名残が感じられて素晴らしい。もちろんセル画に関してまったく文句なし。水木先生の魅力的な背景をあますことなくあ映像化なされているでしょう。
好きな回を紹介しておくぜ! ↓
鬼太郎4期は1996年1月7日から1998年3月29日まで放送。2年目第64話以降がデジタル。デジタルになってからで特に好きな回はラクサシャ。
4期89話。小中千昭脚本だけはあって、ものすごくダークで色気のある回。そしてlainっぽい。


それでも魅力的ですが、やはりセルが時代と比べて塗りがのっぺりとしているのが分かるでしょうか? デジタル初期は、まだ微妙と言わざるを得ないペイントのようなべったり塗りが多く、子供ながら残念に感じる作品も少なくありませんでした。リマスター前のSEEDにも「なんだかツルツルしているなあ」と思った記憶が。
そんな時代を生きた子供でしたから、今回のバンパイアハンターDなんて、ノスタルジーも含めてたいへん満足なのでした。そうでなくとも芸術品と呼んでいい拘りようですし。


ゲーム版リメイクに際して、ついにあのアニメToHeartがBlu-ray収録で特典になるそうです。もはや単体で欲しい!!! その日常をあまりに重視した珠玉の内容自体もさることながら、セル画で映し出される美少女たちの艶が非常に素敵な作品です。とても嬉しいですね。ToHeartも、その後にデジタル版の2期のようなものが存在している。04年作。

セル画時代と比べると、どうしても塗りが簡素に感じられてしまう。無理やり延ばしたようなストーリーも正直あんまり……。人気キャラ贔屓が露骨で妙にサービスシーン多めなのも個人的にはマイナス。結果的にセル画時代の伝説を際立たせるようなアニメだったなという印象に。まだデジタルが使いこなせているとは言えず、今だと全体が安っぽく見えてしまう過渡期ですが、いずれは、このジャギジャギ感が一周してオシャレとされる日がくるかもしれませんね。実際、このペイント感が懐かしく思える時がある。
それでも主題歌『大好きだよ(Into Your Heart)』は、すごく良い曲なんです。
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