今日から数日かけて、NEEDYで手がけた楽曲の話をしていきましょう。
まずは一曲目、5話に発表されて劇中の特殊エンディングにも使用したロリポップのキャラソン『罪と罰』。

やっぱり、この状態かわいいね。
5話はロリポップメイン会で、彼女のライブもあるとのことでEDにボーカル曲が流れます。ここだけ監督のオーダーで「レトロポップ」にと指定があり、我らが原口沙輔さんが独特なノスタルジーを含んだインストを作成。予想外のジャンル! そこへ自分が歌詞を載っけた形となり、その時の僕の精神状態が色濃く作詞に反映されたことも相待って、彼女にこんな歌謡ポップスかつ電波全開な歌になる予定がなかったので奇跡の産物。
本編内で使用したこともあるからか、アニメスタッフたちも全員喜んでいまも聴いている一曲が生まれました。

ママがくれた安い靴は
苦しい日々の案内役で
パパがくれた狭い箱は
すべての罪を侵してた
幼い自我捨てた時が
あるとすれば 口紅塗った日
人が死んだら騒ぐくせに
誰も自分を殺してる
まだカラマーゾフ結成前、または結成直後くらいの、超てんちゃんなどの配信や特撮・アニメだけが救いだった不登校時代の暗い思春期がテーマです。なので、本編では僅かにしか観られなかった彼女の鬱々とした部分を補完できるような、その上で思春期って誰しもこんな不安定さがあるよねと少女チックなテーマも込められたかなあと自負しております。
彼女の掲げるパンクやロックンロールよりは、もうちょい「反抗期」くらいですね。

イラストは、個人的に大好きで何度もお願いしている多分人間さんにお願いしています。歌詞も歌詞だし、ロリポップ自体の仄暗い一面を余すことなく描ける方に頼みたく。
いい絵!

踵の折れたヒールじゃ
ダンスはもうここで踊れないけど
紫 銃弾が
はじけた脳漿が
アナタとイケたら
歌詞に画家の名前を入れることで、聴いている方への映像イメージに画風が入ってくるのではと、『きゅびずむ』の際のセザンヌからたまに仕込んでいます。なので二番はドガの絵みたいなダンスというかバレエというかを踊っているような幼げが出たらなと。
ドガの絵みたいな
バレエはもうここで踊れないけど

アップになるとカラコンやネイルが際立っていいですよね。そのままだったら、もっとBANG! と激しいキャラクターソングになりそうなところで、このギャップが出せているので改めてすごいバランスだと。
もちろん、ボーカルの川口さんがすっごい声が伸びるというか特徴的ながなりが力強いので、歌謡的なテンポだとシンプルに歌唱力が際立ち、細かいことを置きざりにできるおかげですね。

屋上と睡眠薬ならどっち?
殺して 心はもう そっち
鏡のアナタだけとぼっち
死んじゃうくらい抱きしめて
NEEDYアニメ中もなかなか権利というか係争問題は進行中で、それでもアニメは走り切るため一生懸命でしたから、現在の精神科通いも含めてずっと心は暗いですね。明るい歌詞は出てこないなか、たまたまこの曲調だったらいけるだろうと、思いっきり歌詞が暗い。サビのフレーズには思い当たる方も少なくないのではないでしょうか。全体的には、僕なりに戸川純っぽさを意識してみました。
ラスサビ直前の4音に何を入れるかで、「パノラマ」と考えついたのは我ながら感心。そこをロリポップが叫んでラストへ突入するので、終わりの風景が出せた。
パノラマ
うわばき揃えたなら
ムラサキ クスリで踊ろうよ
ほら飛べるよ アナタとなら
死んじゃうくらいに抱きしめて
ちなみに、僕はバッド時に飛び降り自殺を企てる前科があるので、実際屋上は選びません。いまも低い階層だし、精神科の先生にもその危険はないと相談している。薬なんてどんなに飲んだところで胃洗浄が関の山(ある意味、死ぬよりつらい状態が一二ヶ月続くので余計にやめましょう)だし、もし本当に僕が死んじゃうくらいの決意が固まったら、やっぱり縄でしょうね。タオルは失敗したし。
誰しも、特に己の身と魂、プライベートを切り売りして生きていく配信者たちには、やっぱり大きな痛みも背負い続けているよと、超てんちゃんだけには任せておけないぜとカラマーゾフのリーダーが示した一曲でした。

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