※本記事は約4年前に投稿された記事の再投稿です。

「銀色」の一章は美しい。
上下の画面を黒で覆うことにより映画風の画面を作ることで、物語への没入感を優先させようとする、ねこねこソフトの姿勢そのものが、まず素晴らしい……。
話は戻り、自分が好きな美少女ゲームを訊かれた際、間違いなく五指に入る名作として「銀色」を挙げます。特に一章の完成度は出色の出来。
「銀色」一章は、自分の名前すらも知らず、物心つく前から男の相手をして暮らしてきた少女が、こんな自分でもせめて何か一つくらい生きていた証を残そうとするお話です。
女郎屋から抜け出し、外の世界で初めて蛍を見た少女は、「光らないのは死んでるの?」「光ってるから生きてるの?」と、蛍の光と死生観を重ねた質問を投げかける。目的も夢もなく、ただ産まれたから生きてきた少女にとって、光らない蛍は生きていると言えるのか、存在する価値があるのか疑問に思ってしまう。そして、少女は言うのです。「わたし、光ってた?」と。
僕がブログやSNS、こうした日記などを通して、自分の人生を切り売りして発信しているのは、誇張抜きで銀色一章の影響は強い。こんな自分でも何か生きた証を残したい。一瞬でも光る蛍として夜を照らしてみたい。そんなことを考えながら、好きな作品について語る場所としてTwitterアカウントを開設したのが、ある意味僕が初めて存在した瞬間だったのかもしれません。
なので、いつかネットを引退する時のセリフは決まっています。「わたし、光ってた?」
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