突如DLsiteへ降りそそいだ超大作『出会って4光年で合体』は、どうすれば少女にキモオタが愛される結末になるか、から非常に繊細な逆算を行なったような見事な構成に美しさを感じた。僕には、少女に肯定されたいけれどもそこに理由がないと怖い、という拘りと拗らせがSF設定を経て昇華を成した芸術に思える。
僕は、きっと誰よりも美少女ゲームを遊んできた身であるが、「ヒロインから無条件に愛される」ことを受け入れたことはない。むしろ、どうしてウジウジしたしょうもない主人公が異性と交流していくかの納得、シナリオやシステムの妙に注目していたのでしょう。その点、性欲まみれの豪傑がひたすらガハハと突き進んで女を手に入れまくる、
バスタード的な世界観のアリスソフトの作品も大好きだ。
自分が人から愛される気が一切持てず、共感ができないため興醒めしてしまう。
美少女ゲーム大好きな引きこもりのバカ思春期が模索した結果、「オタクへの無条件の肯定」の自然な形として「妹」が浮かび上がる。以降、中学生の僕は妄想の妹と仄暗い部屋の中暮らしていくこととなる。時折、深夜に帰ってくる母親と三人で。
一人っ子である自分にとって、永久に届かない「血の絆」は極めて魅力的な血の絆であった。

といった経緯のなか、例えば直近ではおにまい2話へ大きな執着と愛着を覚えていた。3話以降、物語としては当然ながらキャラクターの増えてお兄ちゃんも外出をするようになったので、やはりこの関係は一瞬だけの煌めきだから光輝くのだなと理解する。
なので、今回の自分の作品では妹を描くとした。あらゆるしがらみから解き放たれ、好き勝手に行っていいとあれば僕の中で妹へ帰結するのは当然のことであった。
お兄ちゃん、今日も学校サボっちゃったよ。よくないってわかってはいるけど、やっぱり怖くて嫌になっちゃった。人が多いと、苦しいよ。お兄ちゃん、ここはなんだか寒いね。お兄ちゃん、早く帰ってきてね。
お兄ちゃんが悪夢を見たら、必ず私も中に入って助けに行くよ。お兄ちゃんが現実を悪夢だと思っているなら、わたしはお兄ちゃんが少しでも長く眠れるようにしてあげるんだ。

UIデザインを担当していただいているマルイノ先生が息抜きに描いてくれた妹ちゃんです。かわいいね。
コメント (0)
コメントを残す
まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してください!