ニチアサの女敵幹部とは、ゴシック者にとって非常に重要な存在です。
女的幹部なのだから一目でわかる「悪」であり、そして悪の美学を完遂するための衣装を纏う。要するにゴスロリ方面へと進み、その妖しげな魅力によって視聴者の子供たちにいけない何かを芽生えさせる。僕もまた小さな頃、交通事故のように衝突して以来、脳裏から離れない敵幹部も存在する。
画
マジレンジャーの「ナイ」と「メア」のような。もう、こんなのズルじゃん。小悪魔縦ロールってさあ……ねぇ。プリキュアはイース様から続く、このような枠が多くて嬉しいね。
もちろん本編のアクションや熱いストーリーを楽しみつつ、やっぱり「いや、このナイとメアはさぁ……ちょっともう、ねぇ」とたじたじになってしまう。子供向けゆえにコテコテの悪を演じてくれるのも嬉しい。まさにゴシックな「キャラクター」なんですよね。それが実写で(一発ネタでなく)観られることってニチアサくらいでしかあり得ない。女敵幹部の存在によって、「え? 女の人はこんなにフリルやリボンを……? ドレス? ゴスロリという言葉がある?」と何かを感じとる子供たちが必ず居る。僕の世代なんかはマジレン→ローゼン(水銀燈)で、もう終わりでしたからね。終わり。服なんて黒ければ黒いほど妖婉で美しいわけ。


その点、もうじき最終回を迎える仮面ライダーガッチャードの『冥黒の三姉妹』なんてズルもズル。これで「人間でないことに悩み感情(恋愛も含め)を知っていく」デザインなのだから、一年間彼女たちの生き様を描ききってくれたことに感謝しかない。まだ終わっていないものの、この視点で観ただけでも僕はガッチャードを非常に信頼しており、既に良い一年を過ごせた気でいる。


明確なゴスではないが、キラメイジャーのヨドンナ様は、後のスピンオフ展開まで見据えた「狙いに来た女敵幹部」でありましたが……狙い通りにやられた。実は、戦隊には古くからセクシー系の女優を敵に据えるドキドキ枠(昭和でほとんど消えた文化)があり、ヨドンナ様はコスプレイヤーの桃月なしこさんの怪演はコスプレイヤーだからこその見どころに溢れ、見事に「大人もドギマギしちゃうようなセクシーな女敵幹部」を演じきりました。ここまでの振り切り方が許されるのはニチアサならではですね。
そんな冥黒の三姉妹(ガッチャード)、またヨドンナ様のスピンオフも終了し、なんとなく次作の仮面ライダーガヴには女敵幹部を期待していなかった。というか女児向けならともかく、ライダーには居る方が稀。ウィザードなんかメインヒロインがゴスで一年中狂い悶えていましたが。
今年のプリキュアは、そもそも敵が居ないからなぁと思っていた矢先、昨日配信されたガヴの映像を開いたら……

!?
そ、そんな……。急にクルエラのような思い切ったツートーンカラーが……しかも2人!? ローゼンメイデンのように手を合わせて向かい合っているよ!?
困っちゃうなぁ。困るねえ。こうなると作品を正常に評価できず、めちゃ贔屓になっちゃう。いや個人の主観だからそれでいいんだけど。ガッチャード好きだし。いやはや、来月からもゴスゴスな一年になりそうだぜ。ウィザード大好き!

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